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カンヌ国際映画祭で上映された「秋刀魚の味」② 小津安二郎監督の人生を辿って… [映画]

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皆さん、こんばんは。
今日一日お疲れ様です。

さあ、お待たせ致しました。

小津安二郎監督の遺産:
小津安二郎というひとりの人間の足跡をたどって…
をお届けしましょう。


小津さんの生まれたのは、
1903年(明治36年)12月12日のこと。
東京市深川町(現在の東京都江東区深川地域)。
ちなみに、亡くなったのは、1963年(昭和38年)
60才の還暦の12月12日のこと。

おわかりのように、
誕生と、亡くなられたのとが、全く同じ日なのですね。

5人兄弟(兄、姉、妹、弟)の内の、次男。

1913年(大正2年)に、
父親の郷里である三重県の松坂に移った為、
小津さんは、小学校を編入。

1916年(大正5年)、
小学校を卒業した小津さんは、中学校へ進学(現在の高校)し、
寄宿舎に入る。

小津さんが、初めて映画に出会ったのは、この頃のこと。

そして、私は、小津さんの足跡を辿り、
あることに、注目しました。

小津さんが、映画に出会った頃のこと…。

中でも、10代の小津さんの心を動かした作品は、
アメリカ映画「Civilization」(シヴィリゼーション)(英語版)だったと。
トーマス・H・インスという監督による作品。

それで…
私も、You Tubeで探して、
見てみました。


確かに、
すごい!
と思いました。

モノクロのサイレント映画。
バックにピアノがずっと流れてます。

どのようにお伝えしたらいいでしょうか…。

扱っているのは、「人類愛」。

この映画は、もともと、1916年、
戦争直前の混乱期のアメリカで公開されたもの。

まずは、この事実自体が、
ものすごいことですよね。

映画の設定は、架空の国ヌルマ。
その、ヌルマで、戦争が勃発し、
人々は、運命に翻弄される。

徴兵令状来て、戦場に赴く男達…

愛する伴侶、
愛する子供達、
老いた母を置いて、
戦場に行かねばならぬ人々の、
苦悩…

送り出さねばならぬ母や妻達の
悲しみ…

それでも、勢いよく、送り出す人々
送り出される男達…

ある者は、
最愛の妻と抱き合い、
ずっと、こうしていたい…
その思いを、ふりはらって
最愛の妻から、我が身を離す

妻の…
ずっと握っている手を
引き離し…
その場を後にする…

そして、
そこかしこの、
戦地での、
悲惨な状況の描写…
死にゆく人々…

こうした中で、
ある一人の男…
フェディナンド伯爵は、苦悩し、苦悩し…
弱い自分に、何度も何度もと、
苦悩と苛みを繰り返し…


その後、絶対の愛に目覚める

そして、
フェディナンド伯爵…
このひとりの男が立ち上がったことから、

最終的に、戦争は終わり、

戦地の男達は、
故郷に戻って来る

女達、子供達は、
満面の笑みで、
最愛の人を、迎える

会いたかった人との
再会である…

互いに抱き合い、
その場に、
笑いと活気が、
再び、もたらされる

年老いた母も、
ゆっくりと、家の外まで出て来て、
そして、戻って来た息子と、
抱擁し合い…
息子は、やさしく、
母の頬に、キスをする

ある男は、
最愛の妻と、
そして、小さな我が子のもとへ駆け寄り、
互いに抱擁し、
そして、小さな我が子を、抱き上げる

町には、
村には、

再び、
笑顔が戻ったのだ。

町に、
村に、

再び、
平凡で、
それでいて、
暖かく、
絆のある、

そんな日常の風景が、
戻って来たのだ。


トーマス・H・インス監督による、
「Civilization」(シヴィリゼーション)とは、

このような作品なのです。


皆さんは、どんな風にお感じになられましたか?



さて、今回は、ここまでと致しましょう。


皆さん、ここまでお読み頂き、
ありがとうございました。

明日は、このトーマス・H・インス監督の
「Civilization」(シヴィリゼーション)と
小津さんとの関係についてをお届けします。

お楽しみに。

追伸:今雨が降っています。
そちらは、いかがですか?

皆さん、お体のほうは大切になさって下さいね。

おやすみなさい。

明日お会いしましょう。



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